石裂山
石裂山の特徴
栃木県鹿沼市の奥地にたたずむ岩山、石裂山です。名前読めますか?
「おざくさん」と読みます。読めるわけがなかろうが( 一一)
名前も難読ながら、そのルートも比較的険しいです。北アルプスの槍ヶ岳にでも登っているような錯覚に陥ります。つまり、楽しいということです。
行動記録・ルート
- 2017/11/19 (Sun.)
行き:東北自動車道 (車) 加蘇山神社駐車場
駐車場(10:05) 0:45 行者返しの岩(10:50/11:00) 1:20 石裂山(12:20/12:25) 0:50 月山(13:15/13:45) 0:50 竜ヶ滝(14:35/14:45) 0:30 駐車場(15:15)
合計歩程 4:15(コースタイム 3:55 短縮率108.5%)
帰り:駐車場 (車) 温泉(ベルさくらの湯) (車) 東北自動車道
出典:鹿沼市観光物産協会 HP
鹿沼観光だより 四季彩のまち かぬま|遊ぶ 登山・ハイキング
赤:登りのルート
青:下りのルート
11月中旬でしたが、積雪はゼロ。冬山装備なしで登れる山として優秀です。道中には比較的険しい岩場・梯子・鎖場が待ち受けます。年間何件か事故が起こるそうです。岩登りの基本を押さえていればクリアできるレベルではありますが、気を引き締めて挑みましょう。
登山報告
はじめまして、まゆげ(仮称)です。
冬になったので、低山に行きます。私が低山に求める要素は、鎖場や岩場です。それさえあれば何もいらない
ということで、関東北部でさくっと登れる鎖場いっぱいの石裂山に行きます。
ときは11月、銀杏の全盛期です。
よい。いきなりボキャ貧
のどかな道をひた走ると、登山口である加蘇山神社に到着します。
階段の上にあるのが加蘇山神社です。
もはや見慣れた何かが飛んでます。
登山口には、ルートの詳細が書かれた地図があります。
石裂山が掲載された「山と高原地図」が存在しないだけに、この情報は貴重です。
どうやら、荒井様宅で石裂山の詳細な地図を手に入れることができるらしいです。石裂山に登るみんな、荒井様宅へ急げ!!
…と言いたいところですが、事後に調べたら、これは何十年の前の話で、今はもう地図は存在しないそうです。まったく荒井様ったら
今回は、この周回ルートを時計回りで踏破します。この回り方が一般的なようです。
いざ登り出し!
一番左は栗(仮称)。パワポで作りました。自信作です。褒めて下さい
右からゴールキーパー(仮称)、うさぎ(仮称)、まゆげ、栗。
妖精(仮称)。
同じくパワポで作りました。グレーですが褒めて下さい
道中、葉っぱの色づき方が素晴らしいですね。11月だもの。みつwo
石裂山は、北関東屈指の岩山です。ところどころに警告の看板があります。
これくらいの脅しは必要ですよね。
左下に何か写りこんでいます。
「山を汚す登山者は 猿より頭の毛が三本?」
関東の山でたまに見かける、美化を呼びかける看板です。
一見意味の分からない看板ですが…
猿は人間に似ているが、頭の毛が三本足らないと言われているそうです。
その分知恵が浅いそうです。因果関係の妥当性はとりあえずおいておきましょう。
山を汚す登山者は、猿より頭の毛が三本多いか怪しいぞ、という皮肉を表しているとのことです。要するに、猿以下だ!!と言いたいのです。
いい看板です。ごみ投棄の絶えない山のいたるところに設置した方がよいですね
途中、東屋があるところで分岐です。
ここで、時計回りのルートを選択します。
しばらく歩くと、石裂山名物の「千本桂」。
せんぼんかつら~♪
とちぎ名木百選だそうです。県内でもっとも大きなカツラだそうです。
日本人て百って数字が好きね
いい感じの雰囲気の沢沿いを進みます。
道中は浮石と倒木が多いので、用心して登ります。
ここで最初の核心部、「行者返しの岩」に差し掛かります。
修行僧も恐れおののく岩とはいったい…
メンバー最年少の栗が先陣を切って挑みます。
軽やかに登り切り、天下をとったような表情してます。
若いっていいですね(老並感)
行者返しの岩の全体像はこんな感じです。
20 mメートル級の鎖場がお供する、それはそれは楽しい鎖場です。
上から見るとこんな感じ。
結構な高度感があります。
高所恐怖症の方は振り向いちゃダメです。
鎖を使わずに登っています。岩登りの基本(=三点支持)がしっかりしている証拠です。
さて、難所の行者返しの岩を越えると、しばらくは穏やかな道中です。
途中、奥ノ宮という梯子往復スポットがあります。スルー可能ですが、みなさん血気盛んなので挑戦です。
上には、鳥居と赤い植物。
都会の喧騒を忘れて、しばしの休息に浸ります。
ときは11月、紅葉の雰囲気を感じながらさくさくと進んでいきます。
東剣ノ峰という小ピークを越えると、行者返しと並んで核心部といえる、長い梯子が登場します。
高度感たっぷりです。
んーなんか見たことがある光景だな…
なんとなくこれに似てます。北アルプスの東鎌尾根です。
ということで、石裂山に来れば北アルプス気分を手軽に味わえます!
さて、核心部を越えると、間もなく石裂山に到着です。
展望はこんな感じ。
遠方には、雪をうっすらと被った男体山です。
さて、お腹がすいてきたのでお昼にします。
肉切って麺ゆでて野菜つっこんで…
即席あったかラーメンはいつ食べても美味です。
しかもこのタイミングで雪が降ってきました。
さすが北関東、侮れませんね
寒いのでさっさと下りることにします。
そのようななか、ごつごつした壁が登場します。
うさぎが登り始めました。最近ボルダリングにはまっているそうです。
寒いので、ほっといてさっさと下ります。
道中、清滝という涼をとれるスポットがあります。
せっかくなので休憩。
寒いとかいって寄り道してばっかですね笑
それくらいの人生がいいんです。
池にドボン。
私も、若いころはこうでした(老並感)
携帯を池にドボン。
私はこうではありませんでした。
さて、ちょうどいいところに切り株があるので、ジャンプしていきます。
本当に寄り道してばっかりですね。
しかし、寄り道こそが山の本質であると私は考えます。
ひよっこが何言ってんだか
うさぎはぴょんぴょん飛び跳ねながら帰っていきました
あぁ平和…
下山は、個人的に結構好きなシーンです。
安堵感と達成感が同時にきますからね
この2枚の写真、同じところを撮ったはずなのに色合いが大分異なります。
明るい空が画面内にいると、白色成分が強すぎて細かい色の表現がしづらくなるのでしょうか?勉強します…
この倒木を越えたら駐車場です。
丸太の上で体幹勝負。
足の長さとか知りません
さて、下山は15時15分。
比較的時間が押しているので、スピーディに温泉へ向かいます。
昔、宇都宮に住んでいた友人に車で連れて行ってもらったお勧めの温泉です。
今こそ、自分で運転して友人を連れて行くとき!!
…と頭の中で思いながら、まだペーパーなので運転してもらいます。
前転倒立並の土下座です。カスですみませんホントに
その後、宇都宮名物の餃子を食べに、
餃子店がたくさん入っているフードコートへ行きます。
のんあるで乾杯!
からの餃子パーティ。
これでパリピの仲間入りです。
さて、今回の山行を総括するならば
お得!!
紅葉見られて鎖登れて梯子登れて北アルプス気分味わえて
温泉入れて餃子食べられて
何より、マイナーな山域なので混雑していない☜これ大事
山登りと観光の合わせ技が可能です。
歩程の短い低山ならではですね。
前夜発でなかったので行程はかつかつでしたが、
日帰りでも十分行ける旅程かと思います。
都会の喧騒に疲れたら、さくっと日帰りで行くことをお勧めします。
ただし、石裂山はある程度鎖場・岩場経験が必要なので、油断することなかれ
メンバー
- うさぎ(15回目)
- 妖精(10回目)
- ゴールキーパー(11回目)
- 栗(4回目)
- まゆげ(自分)
※(回数)は、通算で登った回数