登ろう登ろう私は元気

たまには山に行こうかなぁ

二子山

二子山の特徴

  • 秩父の岩山
  • 槍ヶ岳が二つ並んだような外見
  • ロッククライマーに人気
  • 高度感が凄まじい

 

秩父の岩峰、二子山です。岩が大好きな人たちの聖地です。奥秩父百名山である両神山の弟分のような山です(主観)。

二子山と検索すると、クレイジーだのスリルだの楽しそうなワードがたくさん出てきます。中級者向けの山と言えるでしょう。

 

行動記録・ルート

  • 2016/12/4 (Sun.)

行き:西武秩父駅~国道229号(レンタカー)~登山口付近の駐車場

 

登山口(9:35) 0:22 Rest(9:57/10:00) 0:15 股峠(10:15/10:30) 0:30 西岳(11:00/11:35) 0:25 股峠(12:00) 0:25 東岳(12:25/12:40) 0:25 股峠(13:05) 0:30 登山口(13:35)

合計歩程 2:52(コースタイム 3:55 短縮率73.2%)

 

帰り:駐車場~梵の湯~国道229号~西武秩父駅

 

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出典:山と高原地図 25「雲取山両神山」,昭文社,2014. 

 

赤…登りのルート

黄…往復ルート

青…下りのルート

 

寒い季節でしたが、比較的にぎわっていました。

登山地図上では点線ルートを通りますが、ギブアップせざるを得ないような恐ろしい箇所はなかったような印象です。最も恐ろしいのは西岳の上級者ルートらしいですが、今回は回避しました。看板をよく見て、意図せず突入することのないように注意が必要です。

 

登山報告

はじめまして、まゆげ(仮称)です。

 

元々自分は二子山のことはよく知らなかったのですが、友人のうさぎ(仮称)が楽しそうな岩山として発掘してきたので行くことになりました。

メンバーは、まゆげ、うさぎ、南極(仮称)さんです。

 

圧倒的南極さん率に、もはや安心感さえ覚えます。

 

 

今回は足として、西武鉄道が発売している秩父漫遊きっぷを使います。

秩父漫遊きっぷ:西武鉄道Webサイト

往復の運賃と、バスまたは追加料金でレンタカーがセットになったお得なきっぷです。

 

元々はバスで行こうとしたのですが、現地でのバスの本数が1日5往復…。朝5時に池袋を出るという鬼畜プレーを強いられることになるため、レンタカーに変更しました。

 

西武秩父駅から、うさぎに運転してもらいます。彼もまた運転のプロです。プロ2人と素人1人。うーん、悔しい…

 

のどかな田舎道を1時間ほど走ると、登山口に到着です。

 

「民宿登人」という民宿の少し上に、車が2、3台停められる駐車場があります。すでに車が何台か停まっていました。差し障りのない程度に駐車場の端っこに停め、9時35分に登り出します。

 

こちらが登山口。

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中央の鳥小屋のようなものの中には、カウンターが入っています。登山者数をカウントしているみたいです。南極さんが3人だか10人だか多めに押していた気がします。

そんなに押さなくても存在感あるから大丈夫ですよ。

 

初めは沢沿いの道です。展望のない樹林帯をしばらく歩き、若干展望が開けたと思ったら急登です。

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前の人たちを猛追します。

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分岐点である股峠の直下はかなりの急登でした。

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南極さんとうさぎの大きさの比較をしてもらえればいかに急登かが分かると思います。まぁ南極さんはもともとラージサイズではございますが。

 

そうこうしている間に股峠に着きました。

二子山には西岳(中上級)、東岳(中級)の2種類のピークがあります。東岳は混雑していそうだったので、先に西岳に向かいます。

股峠にはこんな看板が。

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西岳の上級者コースはかなりの難易度らしいです。

一般コースからのアプローチを試みます。

 

一般コースといっても、登山地図上では点線ルートなので気をつけて進みます。

 

道中、次第に大きな岩が現れ始めます。このあたりから核心部です。

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ちょうどいい木があったので、懸垂。

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足場も徐々に狭くなっていきます。

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鎖場鎖場、わーい。

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西岳に至る道中の最大の難所はこのあたりの鎖場です。

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まぁスニーカーで西沢渓谷を踏破した南極さんには余裕だったようです。

 

鎖場を突破すると、いきなり展望が開けます。

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奥のギザギザは、スリリングな鎖場で有名な両神山の八丁尾根!!(多分)

 

ここで上級者ルートと合流です。上の写真でうさぎがいるところを左手に行くと、とんでもない上級者コースが待っています。

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ゴツゴツした岩場を抜けると、西岳山頂が待っています。 

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山頂の手前。右側は正真正銘の断崖絶壁です。

飛び降りたら死にますが、飛び降りなければ死にません。

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そして無事山頂に到着!!他の方々は先に東岳を目指す傾向があるようで、西岳山頂は貸し切り状態でした。

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骨密度低下を防ぐため、コラーゲンの入ったフカヒレカップヌードルを食べます。

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お湯を沸かしている間に、撮影大会。

 

…こ、これは怖い。

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 寿命が縮むからやめてくれ~

 

うさぎ(動物)って崖を怖がらないんですかね。ペンギンは遠巻きに見ています。

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西岳のさらに西側にも、一応ルートは延びています。

しかし、どこをどう進めばいいのか全く分かりません。 

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さて、まだ東岳にも登らないといけないので、カップ麺を食べたら長居はせずに下ることにします。

 

…ふぅ。

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でしゃばりました。すみません。

 

西岳を下り、股峠を通過して東岳へ向かいます。比較的険しい道です。

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 ふと振り返ると、西岳の岸壁に取り付いている登山者がいます。これが究極の西岳上級者コースです。

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 うーん、さすがにこれは装備なしでは厳しいですね。

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 勇敢な方たちです。

 

 おっと、気をとられているうちに危険ポイント到来。ここの足場は、下に取り付けられている人工の取っ手のようなものだけです。左側は崖のため、ちょっと危険です。

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 今回の行程中の一番の難所でした。

 

 難所を抜けると展望が開け、先ほど登ってきた西岳もよく見えます。

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右側には、先ほど望遠で確認した上級者コース挑戦者がいらっしゃいます。

マサイ族出身の方ならお分かりでしょう。

 

岩々した尾根をつたい、東岳を目指します。

岩のすき間に何かいましたが、特に触れずに先に進みます。

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尾根に出てからは危険個所は特になく、サクッと東岳山頂に着きました。

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東岳の東側の展望。

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山座同定、まったくできません。

秩父にはマイナーな山が多すぎます。そこがいいところでもありますけどね。

 

ポテトチップスを食べて、下ります。

岩の尾根を歩いている間は、ずっと西岳とにらめっこです。

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テンションがハイになったのか、うさぎが空中を走り始めました。

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さて、落ち葉で足場が悪い中下るのは大変気をつかいます。

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ふかふか。

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思わずダイブもしたくなります。

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意図的にダイブしただけです。決して転んだわけではありません。

 

南極さんが落ち葉を投げ始めました。

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昔はなんでもかんでも投げていた南極さん。強肩ぶりはまだまだ健在ですね。

 

突然2人が小走りで下り始めたので、一瞬で登山口に着きました。

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まだまだお若いですねぇ。

登り出してからちょうど4時間で戻ってきました。

 

さて、13時半。お昼ご飯欲と温泉欲とで葛藤が起こる時間帯です。

せっかくなので新しい温泉を発掘しようということで、秩父市街の北に位置する皆野の温泉「梵の湯」に行くことにしました。

 

道中、道に迷ったり、猫を轢きそうになったり、ガードレールにぶつかりそうになったり前途多難でしたが、無事温泉に到着しました。

 

秩父川端温泉 梵の湯|関東屈指の重層泉

 

関東屈指の重曹。関東屈指のNaHCO3らしいです。

私たちの肌もすべすべなめらかにしてもらいましょう。

 

いい雰囲気!!

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温泉を上がって、時刻は16時。遅めのお昼ご飯となりました。

秩父名物のわらじかつ丼を食べます。とんでもないボリュームです。

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温泉で温まり、さらに満腹になったので、とても眠くなりました。さて車を運転して帰りましょうか。

南極さん、よろしくお願いします(土下座)

 

無事に西武秩父に到着し、西武池袋線で帰路につきます。

運転してくれたお二人は熟睡です。お疲れさまでした。

運転しなかった私も熟睡です。お疲れさまでした…って何もしてない。

 

 

 

今回の二子山は割とメジャーな方らしいですが、奥秩父にはまだまだ発掘しがいのあるマイナーな山があるはずです。奥秩父のいいところは、雪がほとんどなく冬でも登れるところです。また、近場でアクセスも良い。

宝探しのような感覚で、奥秩父のマイナーな山を探して登ってみたいものです。人っ気がない山が個人的な好みです。

 

また、下手に遠くに行くと、南極さんに対する車走行距離の貸しが増大してしまうということも懸念事項です。

今のところ、平ヶ岳往復+Jバンド往復+西沢渓谷片道+安達太良山(2015年に行った)往復で、合計1000 kmくらいでしょうか。

運転できるようになったあかつきには、東京~大阪往復分に匹敵する距離を、独力で送って差し上げます。ガクブル。

 

メンバー

  • 南極さん(11回目)
  • うさぎ(8回目)
  • まゆげ(自分)

※(回数)は、通算で登った回数