苗場山(日本百名山)
苗場山の特徴
- 美しい池塘・湿原
- なだらかな山容
- 木道多し
苗場山の山頂付近は平坦な山容で、池塘が多くあります。趣のある風貌で、大変穏やかな性格の持ち主です。一度登ると、惚れます(※個人の見解です)
行動記録・ルート
- 2018/10/20 (Sat.)
行き: 関越自動車道 (車) 第二リフト町営駐車場
- 2018/10/21 (Sun.)
駐車場(5:05) 0:50 レスト①(5:55/6:00) 0:45 レスト②(6:45/6:50) 0:30 上ノ芝(7:20/7:25) 1:35 苗場山(9:00) 0:30 お昼休憩(9:30/10:00) 1:20 上ノ芝(11:20/11:25) 1:25 駐車場(12:50)
合計歩程 6:55(コースタイム 8:15 短縮率83.8%)
帰り:駐車場 (車) 温泉(駒子の湯) (車) 関越自動車道
登山ルート
出典:山と高原地図 16「谷川岳 苗場山・武尊山」,昭文社,2014.
赤:ルート
北東の駐車場からスタートです。はじめは、「かぐらスキー場」のわき道をせっせと登ります。神楽ヶ峰(かぐらがみね)を越えたのち、一度鞍部へ下り、その後苗場山へと登り返します。苗場山の山頂は池塘の天国。
登山報告
はじめまして、まゆげ(仮称)です。
最近、池塘成分が足りてないなと思ったので、苗場山へ補給しに行きます。
夜行レンタカーを飛ばしてもらい、かぐらスキー場の駐車場で車中泊します。
到着時の星空は、いつ見ても見事なものです。
朝5時、登りだしです。
かぐらスキー場のわき道をせっせと進みます。
昨日の雨?のせいで、わりとぬかるみ
うむ、いい感じの紅葉。
紅葉に高揚してきた(は?)
今回の面々
右から、うさぎ、天ぷら、麻雀牌。
休憩中にスマホをいじれるとは、時代も変わりましたねー
自分もスマホで行動記録つけてます。
振り返れば、雲海
下を向けば、凍った水たまり
展望も開けていて、なかなか。
チェックポイントの神楽ヶ峰。そそくさと通過します。
苗場山が見えてきました。
手前の木々は、白髪がかってますね。
うーん、それはどうして?
なんと、氷です。
これは霧氷(むひょう)というらしいです。
自然が織りなす絶景。
苗場山はアーティストですね
霧氷地帯を越えると、立派な苗場山。
うーん、よい色合いだ。
一回下ってからの登り返しです。
尾根づたいの登りでは、右も左も絶景です。
ついでに後ろ(振り返る)も絶景です。
この登りを越えれば、池塘と紅葉と木道の嵐。
文字通り、楽園です。
池塘×紅葉×木道
個人的に心惹かれる最強トリオです。
編集不要の素晴らしいジャンプ by うさぎ
数十の山々でジャンプしてきた彼ですが、形が完成してきました。
苗場山山頂。
近くには、自然体験交流センターという名の小屋があります。
苗場山グッズが充実していました。
お手洗い休憩ののち、お昼ご飯を食べるスポットを探しつつ景色を堪能します。
遠方にベンチを発見したので、そこを目指して歩を進めます。
氷パリパリ地帯。踏み心地は抜群です。
靴を犠牲にして快感を得ます。
いい感じのうさぎ遠景
さて、お昼のベンチまであと少し。
カップ麺には平素よりお世話になっております。
くつろぐ我々。
しかし、下ばかり見ていましたが、空も抜群にきれいです。
遠くでうさぎが跳んでいる。
長年ジャンパーのカメラマンをやっていると、特に合図がなくても最高到達地点で撮れるようになります。
ジャンパーのカメラマンて何
さて、カップ麺をいただいたのち、下ります。
下る前に、もう一度池塘を眺めます。
さらばだ、池塘
さて、語彙が足りなくなってきたので、下りはおもに画像で語ることにします。
一部不適切な画像がございました。お詫び申し上げます。
さて、駐車場から、越後湯沢の温泉街目指して車を走らせます。
ちなみに、山道を抜けてからは私が運転しました。
長らくペーパーでしたが、下界で父親にスパルタ教育を受けてきたおかげで、何とかなりました。
越後湯沢の情緒あふれる立ち寄り湯に寄っていきます。
越後湯沢温泉 外湯めぐり|小説「雪国」のヒロインの名の「駒子の湯」
コンパクトかつ財布にも優しく、気軽に立ち寄れる温泉です。
ときは15時。遅くなりましたが、きちんとしたお昼ご飯を食べます。
越後湯沢駅コンコースに面した、新潟名物のへぎそば
「へぎ」とは、木を「剥ぐ」が訛ったもので、剥いだ木をそば盛り付けの容器としていることから「へぎそば」と呼ばれるそうです。
また一つ、学んだ。
帰りは、もはやお決まりの渋滞。
バックライトの鮮烈な光はいちごジャムのようです。
Traffic Jamだけに(は?)
話すことがないからって、滑り倒すのはよくないですね
また一つ、学んだ。
メンバー
- うさぎ(18回目)
- 天ぷら(10回目)
- 麻雀牌(7回目)
- まゆげ(自分)
※(回数)は、通算で登った回数
立山・剱岳縦走2日目~剱岳(日本百名山)
剱岳の特徴
- 日本百名山
- 岩場・鎖場の聖地
- 山頂直下の岩場が核心部として有名。高度感のある「カニのたてばい」と、足場が不明瞭で怖い「カニのよこばい」
- 核心部は一方通行。後戻り不可(槍ヶ岳と同様のシステム)
- 切り立っているため、展望はずっと良い
- 楽しさいっぱい、危険もいっぱい
- 中級者以上向き
- 事故多し。岩場・鎖場よりも、浮石由来の滑落事故が多いらしい
剱岳。岩場・鎖場登りの魅力が凝縮された、最難関百名山の一つです。滑落・落石に細心の注意を払う必要がありますが、登頂の感動は段違いです。
行動記録・ルート
- 2018/8/18 (Sat.)
剣山荘(4:50) 1:50 剱岳(6:40/7:10) 1:10 前剱(8:20) 0:25 一服剱(8:45) 0:15 剣山荘(9:00/9:35) 0:30 レスト(10:05/10:10) 0:30 剱御前小屋(10:40/11:15) 0:50 大日分岐(12:05) 0:25 雷鳥沢キャンプ場(12:30/12:40) 0:40 室堂(13:20)
合計歩程 6:35(コースタイム 8:30 短縮率77.5%)
帰り:室堂バスターミナル (立山高原バス) 美女平 (立山ケーブルカー) 立山駅 (富山地方鉄道) 不二越駅で温泉(満天の湯) (富山地方鉄道) 富山駅 (北陸新幹線) 帰京
【剣山荘~剱岳往復】
出典:山と高原地図 36「剱・立山 北アルプス」,昭文社,2013.
赤:登りのルート
青:下りのルート
【剣山荘~室堂】
出典:山と高原地図 36「剱・立山 北アルプス」,昭文社,2013.
青:帰りのルート
剣山荘では、詳細な登山地図をもらえます。事故多発ポイントや難所攻略のコツが記してあり、大変有益な地図かと思います。
この地図では、赤点線=事故多発ポイントとして注意喚起がしてあります。名物岩場として有名な「カニのたてばい」「カニのよこばい」は赤点線にはなっていません。むしろ、普通の道に散在している”浮石”に足をとられて滑落する事故が多いようです。派手派手な岩場・鎖場で事故が多いと思いきや、何でもないただの道が危険だというのは盲点です。
また、下山時の事故が多いみたいです。剱岳は、どうしても登頂が難関と思われがちですが、むしろ安全に下山する方が難しいのかもしれません。家に帰るまでが遠足。ベースに安全に帰ってくるまでが登山。この言葉が最も当てはまる山のうちの一つでしょう。
登山報告
はじめまして、まゆげ(仮称)です。
山に籠り続けてはや一週間、今日が縦走最終日です。
〆は剱岳です。むしろメインディッシュ×5くらいのボリュームですが
さて、朝4時過ぎ起床。
剣山荘提供の朝ごはん弁当をいただきます。
クオリティが神です。
さて、ここで一点トラブルが。
立山縦走時にバイク(仮称)さんが足を痛めてしまいました。
大事をとって、バイクさんは単独小屋待機ということになりました。剱岳という相手が相手なので、やむを得ません…
すみません、行ってまいります。
お見送りを受け、少年(仮称)さんとともにいざ剱岳へ!!
ちなみに、ヘルメット着用です。小屋で500円で借りられます。
落石多発山域の剱岳では、ぜっっっっったいに被るべきです。落石って、ころころ転がってくるものから弾丸レベルのものまであるので。実力だけじゃどうにもなりません。
朝5時前。まだ太陽は出ていません。
剣山荘をバックに、せっせと高度を稼ぎます。
剱沢キャンプ場方面。テントらしき灯りがちらほら見えます。
すでに先を行く登山者は多数。
後ろにも多数。
ほどなくして、団体さんに追いつきました。
渋滞してます。これも剱岳名物です。さらにお盆だもの
核心部に近づくと、道幅は狭くもはや抜かすことは不可能になり、前の人の背中に貼りついて進むことになります。
剱岳の鎖場には、丁寧にナンバリングがされています。
2番鎖場。
まだまだライトな鎖場です。
道中切り立っているので、展望はずっとよいです。贅沢!
まだ日は出ていません。あとちょっと
そして、目の前に巨大な岩の塊が見えてきました。前剱です。
見えづらいですが、中腹には登山者が多数取り付いています。
ここは事故多発ポイントらしいので、落石しないように・されないように細心の注意が必要です。
と、ここで日の出。
光量不足で写真がぶれがちでしたが、ここからはくっきりとした画をお届けできるでしょう。
前剱手前の鞍部。
相変わらず写真ブレてます。
光量うんぬんではなく、ただの実力不足でした。
さて、事故多発ポイントのこの登り。確かに、ガラガラ感がかなり強い。
だんだんと全身を使って登るポイントが増えてきます。
よっこらせって三点支持やってるときに落石きたら、わりと回避きついです。
慎重かつ迅速に、進みます。
振り返れば、絶景。
疲れたら、振り返って癒しを求めるとよいですね。
目を凝らすと、剱沢キャンプ場。
人もちらほら見えます。
光学技術すごすぎます。
さて、現実に戻ると、割と激しめの鎖場。
ちなみに、ここまでの登りで不安を感じて引き返すのであれば、今のうちです。
前剱を越えると、一方通行区間が増えてきて、引き返しづらくなります。
登りきると、前剱山頂です。
ここでまた絶景!!
…さっきとあまり変わらんやないか、といういちゃもんは受け付けません。
高度稼いだんで若干グレードアップしてますよ、ね!!(ゴリ押し
ちなみにさえぎる物がないので、東西方向もよく見えます。
富山方面。
沢らしきものが市街地まで続いていますね
東方面。
どれがどれなのかはよく分かりません
さて、前剱を越えると、第二ラウンド開始です。
ここから一方通行区間が現れ、険しくなってきます。
まずは前菜の4番鎖場。
と、ここから登り専用の一方通行路。
ということは、それなりに狭くて険しい場所なのでしょう。
…なんか見えてきた。
幅数十センチ、長さ4メートルの鉄梯子!!
しびれますね!!
からの
高度感抜群のトラバース。
これこれ!!こういうのを待っていた
もちろん、落ちたらお察しの通りなので、慎重に進みます。
まずは鉄梯子。
両側は見事に切り立っています。
強風時は恐ろしく怖いですね。そもそも登っちゃダメです
てくてくてく…
ま、ふらふらしないでちゃんと歩けば大丈夫です。
少年さんも楽しそう。
連れてきてよかった、ウンウン。
いや、自分後輩で連れてきてもらった側だが
そのまま続く鎖場は、5番鎖場。
人生に刺激が足りていないときは、ここに来るとよいでしょう。
下を見れば刺激がある高度感を味わえます。
天に向かってするするする…
何度でもやりたい、この鎖場。
5番鎖場を越えると、いよいよ山頂が見えてきます。
目を凝らすと、人が見えます。
なんだこの垂直の断崖絶壁は。
山頂直下の「カニのたてばい」です。
この画だけ見ると到底登れる気がしませんが、実際にはちゃんと鎖や足場用の杭が用意されているので、ガチガチのロッククライミングをやる必要はありません。
5番鎖場のあとは一旦鞍部へ下り、登り返しです。
東側には雪渓。
剱岳にも氷河があるみたいです。
しかし、登山道から直接は見えなさそうです…無念
さて、7番鎖場の平蔵の頭。
一旦登って、すぐに下り返します。
右手が山頂方面ルート、左手が下山ルートです。
20メートルほどの鎖場をずるずると下ります。
足場が悪く、5番鎖場より難所の印象でした。
見るからに滑りそうな足場です。
いわゆる、スラブ状。
さて、そろそろラスボスが近くなってきた気がします。
8番鎖場、平蔵のコル。
初代スーパーマリオブラザーズの、8-4の最後のハンマーブロスのような立ち位置でしょうか。
古き良きゲーム、いつまでも忘れないでいてあげてください。なんの話や
バックには、素晴らしい雪渓。
氷河ではないみたいです。
氷河じゃなくていいよ。ありのままでいてくれれば。☜ 誰
雪渓と背後の山々。映えますね!!
登山道、向かって左手には下山道が並行しています。
帰りはあっちを行くと、ふむふむ
現在地は一方通行路で、もうここまで来たら山頂付近まで登らないと引き返すことはできません。
そして、ついにやってきました「カニのたてばい」。
うわー高度感えぐそう。
細かいことはいいんです。
まず登ってみる。それから考える。
鎖と杭と岩を併用して進む感じです。
岩登りの総合力が試されます。
少年さんも戦況を見つめています。
…左下に、ペットボトルと空き缶が捨ててありますね。
大喝です。ありえません。
捨てた主にはこの言葉を贈ります。
「山を汚す登山者は 猿より頭の毛が三本?」
さて、垂直に登っていくため、重力をひしひしと感じます。
落ちたら、ヤバめ。
ビルの3-4階の窓にでもへばりついているような感覚です。
振り返れば、絶景。Part.2
尾根のギザギザ感がすごい。
現実逃避はそこそこに、たてばい攻略を続けます。
これが意外に長い。
垂直に登りきると、息つく間もなく鎖場トラバース。
鎖場が終わると、立ちはだかる岩。これを越えたらいよいよ山頂かな?
…ではありませんでした。
鎖場・岩場はまだまだ続きます。
これも一応、9番鎖場「カニのたてばい」の一部らしいです。
屋根裏感があって、心なしか楽しい
ここを登り切れば、鎖場は今度こそおしまいです。
登り切った先には、下山ルートの「カニのよこばい」
たてばいとは違った趣向です。
期待が膨らみます。
ちなみに、圧力や温度に応じて気体が膨らむ現象はボイル・シャルルの法則と呼ばれています。なんのこっちゃ
とりあえず山頂向かいます。
最後の関門、ガラガラ地帯。
もう展望天国です。
そして、剣山荘出発からノンストップで1時間50分。
ついに山頂に到着!!
登頂の達成感という点では、ほかの山と比べても群を抜いていると思います。
全力で走り回りたい気分です。
やったら滑落するのでやりません。
看板いっぱい。選び放題。
さすが、剱岳は違うなぁ
富士山くっきり。南アルプスっぽいのも右側に見えます。
さすが、剱岳は違うなぁ(狂信的)
そして立派な双耳峰。鹿島槍ヶ岳です。
昨日晩に剣山荘から見た双耳峰も、おそらくこれで間違いないです。
後立山連峰をバックに、ご満悦の少年さん
立山連峰をバックに、満悦のわたし
富山県をバックに、満悦のわたし
でしゃばりが過ぎました。
主役を譲ります⇓
合計200円というささやかな個装ですが、剱岳山頂という付加価値をつけることによってその価値はプライスレスとなります。これぞ山の醍醐味
さて、30分で剱岳山頂の魅力を吸収しつくします。
しっかり休憩したのち、鬼門の下りへ挑戦です。ここからが真の正念場
剱岳山頂からは、本日のゴールである室堂バスターミナルが見えています。
直線距離にして6kmくらいです。
ズーム!!
左端がバスターミナル。右へ延びる道路が、立山高原バスの道路です。
何度でも言います。
光学技術すごすぎます。
さて、まずはガレ場を下ります。
左端には、平蔵の頭という大きな一枚岩が見えています。
もちろん登りで通ってきた場所です。
こんな感じで、片側一車線ルートになっています。
帰りは、右側ルートです。
行く先よりも、まずは目の前の岩場に集中します。
10番鎖場、「カニのよこばい」です。
剱岳の鎖場のなかでは、最難関鎖場と呼ばれることが多い印象です。
よこばいと言いつつも、最初は谷に吸い込まれるような下り。
ある程度下ったのち、トラバースします。
最難関と呼ばれるゆえんは、ここでの取り付きの難しさでしょう。
一歩目の足の置き場が見えづらいのです。これが非常にやっかい
足場を確認するには、落ちないように体勢を確保し、ややのぞき込むような形で確認するしかないでしょう。足を置けそうな場所の大体の位置が分かったら、足で探りながら足を置きます。
よく使われるのは、つま先を突っこむようなサイズの足場です。赤のマーカーがなされているので、ご参考に
一歩目の足を置けたら、あとは慎重にトラバースするのみです。
よこばいを攻略し、ほっと一息。
続きまして、ロングはしご。
うん、険しさしかない。
続きまして、11番鎖場の平蔵のコル。
続きまして、12番鎖場の平蔵の頭。
息つく暇もありません。
続きまして、13番鎖場の前剱の門。
トラバース気味に進みます。
尾根部には、行きに通ってきた4メートルの鉄梯子と5番鎖場があります。
前剱頂上にちょっと寄り道。
金属製の看板が、太陽光でバンバンに反射しています。
さて、ここからが要注意ポイントの前剱下り。
浮石・落石に最大限注意を払います。
無事に攻略し、振り返ります。
さらばだ、前剱
剣山荘が近づいてまいりました。
はい、帰還!!ぱちぱち
出発から4時間10分、非常に刺激のある道中でした。
期待通り。歩いていて飽きが来ません。星五つです。もうベタ褒めです
さて、小屋待機していたバイクさんと合流します。
山荘に置いてあった漫画を読みまくったそうです。
大変お待たせをいたしました…
ゆっくりと室堂へ歩を進めます。
剱岳と剣山荘を振り返る。
大変お世話になりました。またいつか来ます。
室堂へは、剱御前小屋経由で戻ります。
まずはゴーロ帯を直登。
剱岳のベストショット。
道中、雪渓のトラバースが多めです。
そこそこ斜度がありますが、ルートのところだけしっかりと切り取られており、きちんと歩けます。
雪渓上部。
もはやただの雪山
雪渓下部。
奥に、カラフルな何かが見えますねー
色とりどりのテント群。
剱沢キャンプ場のテント様です。
雪渓地帯を頑張ると、剱御前小屋が見えてきます。
とうちゃーく
剱御前小屋で、剱岳Tシャツを買います。
着るだけで強くなった気がします。
さて、ここにてカップ麺休憩です。
お湯沸かし中に、撮りまくります。
北側の剱岳方面。
うん、悪ない。
剱岳に加えて白馬岳も見えるのがちょっと嬉しい。いや、かなり嬉しい。
分かりづらいと思うので、注釈つけます。
白馬岳、分かるか!!って感じですね笑
でも、なんとなく分かるんです。心眼です
…冷静に答えると、南から見て、山頂の東側がちょっと欠けてる三角形があれば、それが白馬岳です。
一方で、南側の室堂方面。
あれ、展望が神。
この展望が不意打ちでした。室堂への下り、この景色をずっと見ながら下ることができます。素晴らしすぎやしませんか?!
大事なことなので繰り返します。展望が神
展望が神だと、いろいろズームしたくなります。
…うっ
トラウマの雷鳥沢キャンプ場。一昨日朝に嵐に襲われたことは忘れもしません。
雷鳥沢キャンプ場近くの小屋二つ。
雷鳥荘。
室堂バスターミナルとみくりが池。
だいぶ近づいてきました!
カップ麺を食べたのち、下ります。
3日前に登った薬師岳が遠目に見えます。
また、大日岳という山が右手にあり、その容姿もいいなと思いました。
厳密には、見えているピークは奥大日岳、後方に大日岳があるみたいです。
イケメンですよね。ね?!
価値観の強要はよくないので、この辺にしておきます
室堂の街並みを見ながら、ジグザグに下ります。
ジグザグザグ ジグザグジグザグ 一人きり~♪
と言えば、近藤真彦のスニーカーぶるーすです(1980年発売)。
古き良き歌、いつまでも忘れないでいてあげてください。なんの話や
めちゃんこのどか
いくらでも歩けます。
ちなみに、室堂の街並みを北側から見られるこの角度だと、立ち入り禁止の地獄谷の様子がよく分かります。もうもうと噴煙を上げており、その近くには道が延びている様子が確認できます。
ちなみに、雷鳥沢キャンプ場は地獄谷の目と鼻の先です。
本気でガスが発生したらひとたまりもありません。どうか穏やかに
先に延びている細い線は、木道です。
わーい、木道。
歩きやすいと評判です(自分の中で)
バックには、雄山。意外と台形に近いですね
振り返れば、木道。
前を見れば、また木道。
語彙が足りなくて、当たり前のことを言ってしまった
雷鳥沢キャンプ場手前、涼しい川沿いを歩きます。
雷鳥沢ではありません。称名川と言います。
橋上で、雄山をバックに。
立ち位置がピークと見事に被っています笑
橋のバックには、浄土山。
川の色に清潔感があります。
生まれたばかりのお水、品質は折り紙付きでしょう、きっと
橋を渡れば、雷鳥沢キャンプ場はすぐそこです。
はい、着きました雷鳥沢キャンプ場。
やぁ、また来たよ
やっぱり、晴れていると最高のキャンプ場ですね!
今日泊りの人がうらやま
さて、少々休憩ののち、室堂バスターミナルへ向け最後の歩きです。
この道は、一昨日に通ったので(大嵐の中)、案内しますよ先輩方。
最初は、階段地獄でございます。
少年さん、純白の少女とデッドヒートを繰り広げておられました。
雷鳥荘近くには、エメラルドブルーの池がございます。
湿原内には池塘もありますよっと(こんなのあったんだ…)
晴れていると、嵐の時には見えなかった色々な景色が見えてきます。
みくりが池。
さすが大賑わいです。
そんなこんなで無事、室堂バスターミナルまで戻ってきました。
お疲れさまでした!!
室堂バスターミナル前、こちらも大賑わいです。
ここまで来ると、ごつい登山の格好をしている人の方が少数派になってきます。
半そで短パン派の圧倒的多数。
さて、余韻にひたるのもそこそこに、立山高原バスに乗って立山を後にします。
さらばだ、立山連峰。
大変良かったよ
からの、立山ケーブルカー。
ケーブルカーはほぼ満員ですが、大型ザックは少数です。
やはり軽装の観光客が圧倒的多数なのでしょう。
味のあるカボチャ色です。
車窓からは、なんと剱岳が見えます。
…さて、下山後まっさきにすることと言えば、温泉。
【富山店】 満天の湯 すべてが「露天風呂感覚」の大浴場:お風呂
湯舟は正義!!
最高すぎます。
温泉後、私はテント含め荷物が多いため、コンビニでザックを家まで送ることにします。
コンビニの通り、奥の方を眺めると…
うっすらと剱岳!!
街中から見えるとか、圧倒的な存在感。
さすが、剱岳は違うなぁ(狂信的)
富山駅で、名店のラーメンをいただきました。
一週間ぶりの下界メシ。
身に沁みます。
あとは、北陸新幹線で帰京するのみ。
もちろん、爆睡です。
安堵感と大変な満足感に包まれて帰宅いたしました。
お二人様、大変お世話になりました。
さて、裏銀座・雲ノ平からの立山・剱岳と続いた一週間の縦走計画はこれにて完結です。まずお世話になった四名の同行者の方々、ありがとうございました。
一個一個振り返るとフルペーパーが出来上がってしまうので、剱岳に絞って感想をまとめることとします。
Unprecedentedly Excellentとでも言いましょうか。景色もアトラクション要素も、良すぎます。最高です。私が狂信的になるのも必然です。
岩登りの基本ができていれば、大いに挑戦する価値のある山です。登頂の達成感、下山の安堵感はほかの百名山と比べても群を抜いていると言えます。
日々の生活に刺激が足りなくなったら、
そうだ、剱岳に行こう。
メンバー
- バイクさん(12回目)
- 少年さん(6回目)
- まゆげ(自分)
※(回数)は、通算で登った回数
全日程通しで1回とカウントします。
立山・剱岳縦走1日目~立山(日本百名山)
立山の特徴
- 日本百名山
- サクッと登れる3000メートル級
- メインピークの雄山頂上では、神社にてお祓いイベントあり
- 30-40分間隔で現れるピーク。たくさんあって嬉しい
- 氷河が2つも見られる(日本国内では珍しい&超貴重)
立山の印象としては…お得でしたね。お得、というと安っぽいイメージになりかねませんが(笑)、そんなことは決してありません。そこまで道中激しくないうえに、次から次へとピークが現れ、展望も申し分なし。人気のわけも納得です。
行動記録・ルート
- 2018/8/17 (Fri.)
立山室堂山荘(6:40) 0:30 室堂山(7:10) 0:40 富山大学立山研究所(7:50/7:55) 0:20 一ノ越(8:15) 0:35 雄山(8:50/9:20) 0:20 大汝山(9:40) 0:35 富士ノ折立(9:55) 0:40 真砂山(10:35/10:50) 1:20 剣沢キャンプ場(12:10/12:50) 0:40 剣山荘(13:30)
合計歩程 5:40(コースタイム 5:35 短縮率100.5%)
出典:山と高原地図 36「剱・立山 北アルプス」,昭文社,2013.
赤:ルート
室堂のベースから立山の尾根に出るまでは急登ですが、1時間弱頑張ればそこは展望パラダイス。
たくさんピークがあります。みんな違ってみんないい。
特にメインピークの雄山では、頂上に神社があり、本格派の神主さんがいらっしゃいます。参拝料払えばお祓いしてもらえます。御神酒も振舞われます。御守りもらえます。ご利益いっぱい。ありがたや
登山報告
はじめまして、まゆげ(仮称)です。
地獄のような嵐による停滞から一夜明け、本日の天気は良好との予報なので、立山にアタックすることにします。
室堂山荘から立山のピークを回収し、剱岳のベースである剣山荘へ向かいます。
朝6時40分、部屋を出ます。
個室で目覚めてからの登り出しとか、贅沢の一言に尽きます。
昨晩は嵐の中でのテント内での目覚めだったので、そこからのグレードアップ幅がすごい。
昨晩の目覚めが地獄なら、今朝の目覚めは天国です。
そして、素晴らしい晴れ!!
これは勝ちイベントの予感
立山室堂山荘、大変お世話になりました。
手前の方はトレラン風。
軽い格好で颯爽と駆け抜けるのも楽しそう
山荘全景。
古めかしい建物が併設されています。その名は「室堂小屋」。
山小屋として使用された建物としては、日本最古だそうです。
国の重要文化財です。
さて、いざ登り出し!!
室堂山荘からは、メインピークである雄山へ直登するルート(一ノ越経由)もありますが、我々は遠回りの室堂山回収ルートを取ります。意欲旺盛
まぁまぁ大変。登り始めはいつもこうなので気にしない
背後に見えるは室堂山荘。
遠目には、室堂バスターミナル。
目の前にあったものを俯瞰して眺めるって楽しいですね!
階段階段階段階段階段階段階段階段階段…
頑張ったのちに、最初の分岐。
ここを北に折れると、浄土山を経由して雄山へ行けます。
その前に、すぐ先にある室堂山山頂兼展望台を目指します。あと300メートルです。
最初のピーク、室堂山!!
めっちゃ寒い
地図があります。南北逆さで、新鮮味があります。
三俣蓮華岳の位置に若干の違和感を覚えます。
デフォルメってやつかな
しかし強風です。長居せず、下ります。
浄土山登山口を右へ。
ちらほら残雪のある道をせっせと登ります。
お、そろそろ開けてきそう!
登りきると、おそらく浄土山のピークですが、明確なピークは見逃しました。
その代わり、軍人霊碑と思われる石段が。
すっかり展望がよくなり、これから向かう雄山も見えています。
ここからは、ただひたすら展望のよい尾根歩き。
よすぎる。
立山に研究所を持ってるとは…なんかいいなぁ
ここでは南への分岐があり、二日くらいかけると薬師岳へ着きます。
左手は龍王岳。
おや、目を凝らすと…
はい、出ました槍ヶ岳。相変わらず自己主張が激しいですね。
でも、目立っています。埋没していません。
周囲に迎合しがちな日本人には大事な姿勢かもしれません。
私も槍ヶ岳を見習います。
そして、雄山へ至る道は、絵に描いたような美しい尾根道!!
鞍部の一ノ越からは、左右へも道が延びています。
左は室堂からの直登ルート。
右には…何かあったかな?
調べたところ、この道を3時間40分歩くと、黒部ダムに着くそうです。
立山黒部アルペンルートを自力で登る感じですね。楽しそう!
左手には、室堂の町並み(?)が一望できます。
今朝出た立山室堂山荘は遥かかなた。
みくりが池(左)と、みどりが池(右)もセットでお美しい。
そして一の越山荘。
鞍部の名称は一ノ越ですが、山荘名は一の越山荘です。
え?細かいって?
少年さんもご満悦。守りたい、この笑顔
一ノ越から、結構な急登です。
ガシガシ高度を稼ぎます。
左手では、常に室堂の町並みを一望できます。
どんどん遠ざかる一ノ越。
一方で、ぐんぐん近づく雄山頂上。
少年さんめっちゃ速い。
我々はマイペースで行きます。
そして左手では、室堂の町並みを一望できます(3回目)
大事なことなので3回言ってます笑
そして、ついに来ました雄山頂上!
一等三角点がお出迎え。
さて、雄山には由緒正しい神社があります。
富士山、白山と並んで、日本三霊山と呼ばれているそうです。
入り口で500円を支払い、厳かな面持ちで山頂の祠へ向かいます。
祠前にて。
ぱっと見は狭そうですが、50人まで同時に参拝可能とのことです。スゴ
お祓いと御神酒をいただきます。
神社全景。
私は神社素人なので、あまり細かいことは存じ上げませんが、ありがたい気持ちになれました。
気を引き締め直して、次のピークである大汝山を目指します。
神社を左に折れます。
右上には、お祓いをしてくれた神主さんが写っています。
お祓い、謹んでお受けいたしました。
左手には、室堂の町並みが…
すみません、もういいですよね笑
でも、景色がよいので何度でも撮ってしまいます。
次のピーク、大汝山は、雄山からわずか20分。
標高は3015メートル、立山縦走路のなかでは最高峰です。
大汝休憩所が併設されています。
さて、ピークはたくさんあるのでテンポよく行きましょう。
次は、富士ノ折立です。
富士ノ折立へ至るためには、一旦ルートを外れて往復する必要があります。
ゴツゴツした岩場を登ると、富士ノ折立。
完全に脱線しますが、立山には立山サンダーバードという伝説的なコンビニがあるらしいです。
伝説のコンビニ「立山サンダーバード」を知っているか【富山】 - メシ通 | ホットペッパーグルメ
はい、戻します。
このあたりから、ゴツゴツした岩場や、砂地が増えてきます。
だいぶ緑が減りました。
右手には見事な雪渓。
次に目指すは真砂岳(まさごだけ)。
右手にあった雪渓は、内蔵助(くらのすけ)氷河と言うそうです。
…氷河?!
地図にはさらっと書いてありますが、氷河ってとんでもなくレアだった気が…
ちょっと調べてみましょう。もうテンポよくいくのは諦めます。
Web情報にアドリブを加えてお伝えします。
まず、氷河の定義。
ただの雪の塊ではなくて、それ自身の重力により流動性をもっている雪渓のことです。ちょっとずつ動いている雪です。マテリアルで例えると、粘土のようなイメージでしょうか?
これまで日本に氷河はないとされてきましたが、2012年になって、立山・剱周辺の雪渓が日本で初めて氷河として認められました。日本初の氷河、実は登山地図にもしっかり載っていました。雄山と大汝山の東側にあり、御前沢氷河というそうです。き、気づかんかった…
2013年の登山地図ですが、2012年の新発見情報をしっかり掲載しています。登山地図の鑑ですね!
そんなホットな日本の氷河研究ですが、日本国内で認定された氷河はいまだ7か所のみ、しかも北アルプスだけで発見されています(2019年10月現在)。内蔵助氷河は、そんな神セブンの一人です。学術的にとても価値のある場所なんです。
移動量は年速3センチメートル。めっちゃ遅い!!
聖徳太子が色々やってた頃(600年頃)は、40メートルくらい上流にいたわけですね。
人の動きが毎秒1メートルくらいのスケールだとすると、氷河とはタイムスケールにして9桁の差があります。
同じ物理法則に従って地球上に生まれた両者が、9桁も異なるタイムスケールを介して共存しているなんて、実に興味深い…
内蔵助氷河に、乾杯。
すみません、少々時間を戻します。日本初の御前沢氷河にも興味が出てきました。
雄山山頂では、神社にばかり気をとられていましたが、実は東側に偉大な日本初の氷河があったのですね。
雄山山頂手前にて、何気なく撮影した氷河っぽい写真が奇跡的に1枚ありました。
公開されている御前沢氷河の形状と矛盾なく、これで間違いなさそうです。スケールが見事です!!
年速20センチメートル程度とのこと(諸説あります)
御前沢氷河に、乾杯。
氷河研究に携わる地質学者の間では、おそらく北アルプス大盛り上がりでしょう。
そんな研究成果に敬意を表して、解説看板の一つでもあると嬉しいなと思いました!観光の後押しにもなるかと思います。
…はい、好き勝手べらべらしゃべってすみません。
槍ヶ岳のような日本人ってこんな感じでしょうか。
さて、真砂岳を目指しましょう!あとすこし
ケルンからのー
砂地の尾根を進みます。
真砂岳。展望よしです(写ってない)
ひょっこり顔を出した内蔵助山荘。
斜面に対して東側に建っており、ご来光がよく見えそうです。
久しぶりの、室堂の町並みショット。
角度がだいぶ変わったので、見える景色も変わりました。
一昨日の朝、強風と激闘を繰り広げた雷鳥沢キャンプ場。
盆地のようになっていて、風の通り道になりやすいのでしょうか。
さて、別山が近づいてまいりました。
右側の尾根につたって歩いていけば別山、中腹をトラバース気味にうっすら見える道を左側へ歩いていけばショートカットルートです。
振り返ります。
よい。それ以外の言葉はいらない。
別山方面とトラバースルートの分岐。
ここでは別山は回避し、剣山荘へのショートカットルートをとりました。
残雪期は注意とのことです。
吸い込まれそうな谷です。
奥側のルートは、剱御前小屋方面からの道です。
ルート合流地点からは、剱岳方面がよく見えるはずなので、期待が膨らみます。
はい、合流!!刮目せよっ
うーん、悪くないんだけど、肝心の剱岳の頭が見えん…
明日にお預けですね。
一方、ゴールの剣山荘が左奥に見えました!コースタイムにしてあと1時間です。
真下には剱沢キャンプ場。
テントサイト広くていいですね!
左手には、剱御前小屋(左端)。
そして縦横無尽に道が張り巡らされています。
そこそこ急な坂を、ジグザグ下っていきます。
背景のカール様形状がなんとも美しい。
下から見ても芸術的。
ゴツゴツした道を進むと、剱沢キャンプ場。
管理棟前では、管理人さんたちがティータイム。
我々もカップ麺を食べることにします。ズズッ
さて、小屋まであと一息!
左端に見えています。
今日のゴール、剣山荘。
その手前に、雪渓。
踏み跡が明瞭だと、安心しますね。
落石大丈夫かなー
沢の上部を伺いながら進みます。
一方で、雪渓下部もまぁまぁ怖いです。
転げ落ちたら止まらなさそうです。慎重に歩を進めます。
超軽装の方とすれ違いました。いいなぁ
屈強そうな方です。
と、またもや屈強そうな方とすれ違いました。
この後ろ姿にこの背景、向かうところ敵なしって感じがします。
私は何を言っているのでしょう
さて、小屋まであと10分くらい。
草・岩・雪をかいくぐり、剣山荘へまっしぐら。
はい、着いた!!
ときは13時半。とても健康的な時間に着くことができました。
ホワイトパーティですね笑
小屋左手には、剱岳登山口。
明日の早朝からアタック予定なので、周辺の下見をしておきます。
鎖のみに頼るのは厳禁、とな
はい、気を付けます。
小屋前。穏やかな一コマです。
歩いてきた剱沢キャンプ場方面の展望も良好です。
小屋内。
さすがお盆、かなり賑わっていました。
パパっと荷物整理をし、裏銀座縦走の分も合わせて余りまくっている行動食をつまみに一服します。
こら、少年が日本酒なんか飲んじゃいかん
剣山荘にはシャワーがあります。
ひと汗流して、昼寝します。
天国か!!!!
部屋は、相部屋です。お盆かつ大人気剱岳のベース小屋なので、当然っちゃ当然です。
相部屋の中に合って、角部屋(?)でした。
ちょっとした幸せ。
小屋お手製の豪勢なお夕飯をいただいたのち、本日最後の写真タイムです。
小屋の裏側。
灯りがぼんやりついているところは2階で、宿泊部屋です。
山の合間から、また山。
ズーム!!
剱岳の東側の双耳峰っぽい山。
鹿島槍ヶ岳かなぁ…確信なし。
剱沢方面はいい雰囲気です。
まさに日が沈む瞬間です。
8月17日よサヨウナラ
翌日の剱岳アタックに向け、爆睡します。
いやー立山、いいです!!おすすめです!!
サクッと登れてピークいっぱい、お祓い御神酒もいただいて、百人力です。
あとは、日本では立山周辺にしかない氷河を二つも拝めるのは、大変貴重な体験かと思います。現地では「あ、雪」としか思わず、スルーしてしまったことが悔やまれます。氷河の偉大さに私が気が付いたのは、ブログ編集の過程(いま)でした。
本件のように、体験した物事を、時間を置いてから後になってじっくり振り返ると、新しい発見があるかもしれません。
ちなみに本記事は、登ってから14か月後に書きました。
すぐには書かずに先延ばしにしてきた自分、よくやった!!ナイス!!
あと自分にもう一つコメントです。
いいからはよ書け
メンバー
- バイクさん(10回目)
- 少年さん(6回目)
- まゆげ(自分)
※(回数)は、通算で登った回数
全日程通しで1回とカウントします。
立山・剱岳縦走0日目×2~移動日・停滞日
憧れの立山・剱岳へ初挑戦です。が、本記事では登りません。当初は8月15日に移動、8月16日に立山アタックの予定でしたが、大嵐のため16日は停滞となりました。本記事では2日分の(1) 折立-室堂の移動、(2) 室堂ーキャンプ場のお散歩、(3) 嵐の中の停滞、の模様をお送りします。
行動記録・ルート
- 2018/8/15 (Wed.)
折立登山口 (公共バス) 有峰口停留所 (徒歩) 有峰口駅 (富山地方鉄道) 立山駅 (立山ケーブルカー) 美女平 (立山高原バス) 室堂バスターミナル
室堂(15:35) 0:45 雷鳥沢キャンプ場(16:20)
合計歩程 0:45(コースタイム 0:50 短縮率90.0%)
- 2018/8/16 (Thu.)
雷鳥沢キャンプ場(6:20) 0:45 室堂(7:05) 後発組と合流ののち、室堂山荘へ
合計歩程 不明
出典:山と高原地図 33「日本アルプス総図」,昭文社,2015.
赤:移動ルート
出典:山と高原地図 36「剱・立山 北アルプス」,昭文社,2013.
赤:8/15(水)のルート
青:8/16(木)のルート
折立下山口から、まずは公共バスにて有峰口へ。そこから富山地方鉄道・ケーブルカー・高原バス(立山・黒部アルペンルート)を乗りついで室堂へ。室堂からは、1時間弱でのどかな雷鳥沢キャンプ場に到着します。とても静かで快適でした。…からの嵐に襲われ、翌日は停滞を余儀なくされました。
登山報告
はじめまして、まゆげ(仮称)です。
北アルプス裏銀座縦走からの立山・剱岳に挑戦です。この上ない贅沢なセット。
気分はハイです。
8月15日、早朝に薬師岳を攻略し、折立下山口まで下りてきました。
その模様はこちらでどうぞ
折立から公共バスに乗り、有峰口停留所で下車します。
この後は立山起点である室堂を目指し、明日16日の早朝に夜行バスでやってきた仲間と合流する予定です。
裏銀座を共にした仲間たちとは、有峰口でお別れ。さらばだ
富山地方鉄道の駅はどこだー?
道案内という概念が全く存在しない…
運転手さんいわく、橋のところの階段上ればあるよ、とのことでした。
あれかな?
これっぽい。
階段を上がると、右手に駅が見えました。
有峰口駅。
味がある!!素晴らしい!!撮り鉄の血が騒ぎます。
ちなみに「小見駅」という標識がありますが、1970年までは小見駅だったそうです。
古き良き改札口。
時刻表が貼ってあります。
いま12時15分。平日の立山行の次の電車は?
…まさかの55分後でした。
公共バスとの接続ないんかい!と思いましたが
そもそも折立発バスからの立山行電車に乗る自分が稀な人種でした
ま、これでゆっくり写真が撮れるってもんです。
富山方面の電車。
ホームからの駅舎。
ホーム。
さて、そこそこ満足しました。電車早く来ないかな笑
…現金なやつだな、自分。
そういえば結構暑いです。冷房はありません。
喉が渇いてきました。水は折立で捨てたので手持ちなし。
自販機やコンビニがないか調べました。ありませんでした。
おまけに携帯の電源切れそうです。あれ、地味にピンチ?
プチ砂漠のような体験をしながら待つこと1時間弱、念願の電車が来ました。
みなさま有峰口駅で電車を待つ際は、万全を期してください笑
味のあるローカル線に揺られ、立山駅に到着。
とりあえず飲み水購入で生き返ります
このななめの筒は、ケーブルカーの発着所です。
左のきっぷ売り場で、立山・黒部アルペンルートの切符が買えます。
さて、まずはケーブルカーに乗って美女平へ。
都合よく、最後尾の窓際に収まることができました。
撮りまくりパラダイス
わずか7分で、502メートルの標高を稼ぎます。
ケーブルカーって偉大。
美女平から、立山高原バスに乗ります。
揺られること50分。室堂バスターミナルに到着です。
今度は1473メートルの標高を稼ぎました。
1秒でおよそ50センチ。車としては破格の稼ぎ量な気がします
それにしても人多いなぁ。
そういえば地球ってそういう場所だった。
裏銀座とか籠ってると感覚がまひします。
みんなこっち向いて下車してるときに撮ったことを後悔しました。
何を伝えたい写真なのか全くわからん笑
建物を出るとそこは立山だった。
室堂バスターミナルの中は、ホテル立山と直結です。
これは便利
天気は、圧倒的曇り。午前の快晴よいずこ
人もまばらです。
水場!名前もかっこいい。
水の大事さを有峰口駅で痛感したので、これでもかとばかりに汲みます。
雷鳥沢キャンプ場へ向けて歩き出します。
みくりが池・地獄谷方面です。
のどかだけど展望ゼロ。
途中で地図とにらめっこ
左下の室堂バスターミナルから、右上の雷鳥沢キャンプ場を目指しています。
みくりが池が見えてきました。苦しゅうない
池に沿って、アップダウンの道が続きます。
みくりが池温泉、という山荘が近づいてきました。
左手には立ち入り禁止の道。
地獄谷、という噴煙スポットへ続いています。
立ち入り禁止を乗り越えて歩いていけば、文字通り地獄。
ダメ、ゼッタイ
ほどなくしてみくりが池に到着。
標高2410メートルにある、日本一高所にある天然温泉として人気を博しています。
宿泊もできます。お金があればここに泊まりたかったです。
華麗にスルーし、リーズナブルなテン場へ向かいます。
残念ながら世の中金です。
てくてくてく…
地獄谷展望台。硫黄の臭いが凄まじい。
本日二つ目の、国指定天然記念物の圏谷の石碑。
しかし今度は展望ゼロです。無念
近くに、ガス警戒の標識が
ppmとは、parts per millionの略です。
大気分子の体積100万に対して、ガスの体積がいくらあるかを示しています。
5ppmとか2ppmって少ないように感じますが、それほど有毒ガスが強力ってことでしょう。侮るなかれ
ちなみに、風向き次第では火山ガスが流れてきて危険らしいです。
幸いいまは平気みたいです。
というか立山ってガス的な意味で地味に危険なんですね…
だんだんと、人工物が減ってきました。
石の道をひたすら進むのみ。
ジェットコースターのような道ですね。
さえぎるものがない尾根のような道を進みます。
強風だったら大変そう。
ま、今回は全体的に天気に恵まれているのでそんなことはないでしょう。
フラグ設営完了
雷鳥荘という山荘を通過すると、キャンプ場までそろそろです。
おっ、見えてきた!
うん、これはいいテン場間違いなし!!
うおぉぉぉぉぉぉ!!!⤴⤴⤴
テンション爆上がりです。
…からのテン場へ至る道は、万里の長城級のロング階段。
ちょいと長すぎやしませんか?
下るのはまだしも、明日これ登って室堂に戻らんといかんのよ。
しゅん…⤵⤵⤵
テンション爆下がりです。
情緒不安定ですね
しかも強風だったら大変そう。
はい、またもフラグ設営完了
…人間、ネガティブだと不幸を呼び込みます。
ポジティブにいきましょう。
階段大変結構!!これで健康になれますよっと
階段をクリアし、テン場に到着!!
ガスってはいるけど、展望そこそこよいですね!
晴れに期待
奥には、大学生らしきグループが。賑やかでいいですね!
IoTでインドア派が増えそうな今日のこの頃、若い世代にはぜひ山へ足を運んでほしいね、うん。ひよっこが何言ってんだか
さて、テントを立てましょう。
4人用テントを頑張って一人で設営します。
せっかくなのでテント設営講習、開講~!!ぱちぱち
需要という概念は無視します。
まずはグラウンドシート。
次に本体。
次にポール×2。
あとはよっこらせって持ち上げてテントの端にポールはめてフライシート被せてペグ打ちつければ完成です。いきなり適当。しかも完成の写真を撮らないというミス。
いや、いいんです。完成版なんてググればでてきます。モンベルステラリッジ4型っていうテントです。
もはやポジティブというか自分の都合のいいように考えるマンになってますね。社会に出る時は気を付けよう…
さて、お夕飯にしますかね
QTTA(クッタ)のとんこつ味をいただきます。
個人的なカップ麺ランキング一位です。うまし
さて、一人テントは初です。
黙れば静寂。独特な雰囲気で、これまた楽しいものですね
気ままな休日を過ごします。…いや平日なんだけど
お盆なので、硬いこと言いっこなしで
とりあえず、4日間ぶっ通しで歩いたので、さすがに疲れました。
今夜はよく眠れそうです。
おやすみなさい…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
8月16日。ときは朝5時。
轟音とともに目覚めました。
しばらく文章が続きます。写真はありません。まっっっっっっっっっったく撮る余裕がありませんでした。
轟音の正体は、風でした。風速20メートルくらいの強風が、ひっきりなしに吹いてきます。
気づいたら、天井につるしてあったはずのランタンが腹部に落下していました。痛い
そして、轟音とともにテントが曲がる曲がる。しかしポールは折れません。この点はさすがモンベル。
風とともに、テントが右へ左へずりずり移動します。ペグ外れてる感。まずい、このままじゃテントごと吹っ飛ばされる。
さぁ、起きて早々ピンチです。何からしようか?
パッキングをしてさっさと撤収したい。
しかし風とともに、テントが大幅に変形してテント内のもの(自分含む)が吹っ飛ばされます。パッキングどころじゃない。
ペグを打ち直してテントの体勢を整えたいところですが、いま外に出たら強風で吹っ飛ばされます。
冷静になって、風が弱まるまで待つことにします。
その間、強風により変形したテントに、内側でボコボコに殴られます。
こんなにスリルある朝5時がいまだかつてあっただろうか
朝6時、やや風がおさまったタイミングを見計らって、ペグをさし直します。
これでもかというくらいハンマーで打ちまくります。
打ちすぎて、数本曲がりました。
でも買えばいいんです。テントが吹き飛ぶよりはましです。
やや安定したテント内で超速パッキング、強風のなか本気のテント撤収能力を発揮し、室堂へ戻ります。
しかし、室堂までの道がまた難所。
先に述べたように、道中風を遮るものはなく、強風にあおられると転げ落ちます。
風が弱まった瞬間に一気に進み、轟音が聞こえてきたら強風に備えて静止する。
危険なだるまさんが転んだ状態です。
地獄のような45分間の道歩きののち、なんとか無事に室堂まで戻ってきました。
立山は観光地化していますが、立地的にはれっきとしたな山です。挑戦の際は万全を期しましょう。改めて山の恐ろしさを思い知りました。
さて朝7時、ちょうど後発の夜行バス組も到着したみたいです。
秩父御岳山のときにもお世話になった二人の先輩、バイク(仮称)さんと少年(仮称)さんと合流。
心強さ100倍です!思わず気が緩みます。
作戦会議の末、今日は迷わず停滞。
立山室堂山荘に泊まることにしました。
久しぶりの布団!!しかもお風呂つき。
これでゆっくりできそうです。縦走の疲れもとれそう
しかしながら、また別の問題が。
最終日の新幹線のきっぷの指定席、停滞に伴い一日延期する必要が生じました。問い合わせましたが、Webや電話では対応不可とのことだったので、バス・ケーブルカー・富山地方鉄道を乗りついで富山駅まで戻って手続きすることに。
本件、バイクさんが単独で行ってくれることに。
本当にすみません。地面に頭埋まるくらい土下座します。
山で新幹線使うときは、自由席にするべきです、学びました。
バイクさんは一人富山駅へ。
下界でも雨が降っているようです。
名店のラーメンを召し上がったそうです。
我々も、お手製の名ラーメンを作るとしましょう。
少年さんの角煮というチョイスが絶妙!!肉不足なんで、めっちゃ嬉しい
さて、バイクさんが富山駅から無事帰還。
本っ当にありがとうございました!!!!
前転倒立するくらい土下座します。
明日からは小屋泊でテント不要なので、室堂バスターミナルにて不要なグッズをロッカーにねじこんで軽量化。準備万全で床につきます。
修学旅行の一コマのよう。
お盆なのに個室とか神ですね。やる気・体力全回復です。
さて、本日はえらい目に遭いましたが、嵐が来たおかげで快適な山荘泊まりかつお風呂にも入れて質の高い休養ができました。結果的には正解だと思ってます。縦走のハシゴする際は、予備日という名の休養日を入れるべきですね、学びました。
嵐の仕打ちは、気持ちの緩みにいいスパイスだったかもしれません。気を引き締め直して、立山・剱岳に臨みたいと思います。
メンバー
- バイクさん(10回目)
- 少年さん(6回目)
- まゆげ(自分)
※(回数)は、通算で登った回数
全日程通しで1回とカウントします。
室堂ー雷鳥沢キャンプ場の往復は、一人です。
裏銀座・雲ノ平縦走4日目~薬師岳(日本百名山)
薬師岳の特徴
みんな大好き薬師岳。富山県側から比較的手軽(?)に登れる立派な百名山として、絶大な人気を誇ります。南は槍ヶ岳、北は剱岳まで見えます。西は富山県、日本海を一望できます。展望は文字通り、神です。
行動記録・ルート
- 2018/8/15 (Wed.)
薬師峠キャンプ場(2:15) 0:55 レスト(3:10/3:40) 1:00 薬師岳(4:40/5:15) 0:40 薬師岳山荘(5:55) 0:45 薬師峠キャンプ場(6:40/7:45) 0:45 五光岩ベンチ(8:30/8:37) 0:33 レスト(9:10/9:25) 0:55 折立(10:20)
合計歩程 5:33(コースタイム 8:20 短縮率66.6%)
出典:山と高原地図 36「剱・立山 北アルプス」,昭文社,2013.
赤:登りのルート
青:下りのルート
薬師峠キャンプ場から薬師岳まで、コースタイムは比較的緩めに設定されていた印象で、サクサク歩けます。山頂でご来光を拝むのがおススメです。薬師岳まで徒歩1時間の薬師岳山荘に泊まれば、快適な日の出山行が満喫できることでしょう。足に自信のある方は、薬師峠キャンプ場or太郎平小屋から、2-3時に出れば間に合います。ただ、尾根に出るまでは、暗闇では少々道に迷いやすい印象があるので、マークを見失わないように進みましょう。
登山報告
はじめまして、まゆげ(仮称)です。
ついにきました最終日!薬師峠キャンプ場から、薬師岳まで往復したのち、折立へ向けて下ります。
朝2時、起きます。早すぎやないかいと思いますが、山頂までコースタイム3時間弱なので、ご来光を見るために頑張ることにします。
登り始めは、ゴロゴロした岩場を登っていきます。ここが意外と迷いやすい。
頑張って登りきると、早くも森林限界感が出てきます。早い!!
このお得感、森林限界フェチにはたまりませんね
しばらく木道。
真っ暗で現在位置が全く分かりません。
そんなところへ、看板が。
かすれていて読めない…
ここでは、富山方面が大きく開けています。
眠らない街、富山。
朝3時なのに灯りがすごい。
ただ、この写真は星空モードで光をだいぶ増強してます。
通常モードで撮るとこんな感じ。
だいぶ落ち着きました。
朝3時としては十分明るいでしょう。
せっかくなので夜景バックに、透明人間になってみます。
露光時間増やすためにシャッター時間長めにしています。
その間に人が一瞬だけ映るとこうなります。たぶん
そして星空は完璧です。
今回一の星空かもしれません。標高高いのが幸いしてるかもです。
真っ暗な中、薬師岳山荘に到着。山頂まで1時間のこの山荘からご来光登山をする方が多く、人口密度が若干増します。
次第に明るくなってきました。
行く先には薬師岳。
シルエットの時点でお美しい。さすが貴婦人。
シルエットの時点で…なんでもないです。
いい朝焼け。真っ赤。
子供「お父さん、朝焼けとか夕焼け空ってどうして赤いの?」
お父さん「それはね、レイリー散乱といって波長の短い青い光がまず大気分子に散乱されて、残った長波長の赤い光が目に届くからだよ」
子供「なるほど!」
幼少期、誰しもが一度はしたことがあるやり取りですね。
ちなみに私はありません。
もう少しかみ砕いて説明すると…
光というのは、大気分子など何らかの物質に当たると光の進行方向が変わります。
これを散乱と言います。
一方、空の色の源は、太陽光です。太陽光には、赤から青まで、様々な光の色の成分が含まれています。散乱のされやすさは、光の色によって異なります。
人の目に見える色の中では、青が最も散乱されやすく、赤が最も散乱されにくいです。よって、太陽光が大気を通過する距離に応じて、散乱される頻度が変わるということになります。朝焼けや夕焼けでは、太陽光が観測地点に向けて斜めに入射するため、大気を通過する距離が比較的長くて青い光はほとんど散乱されて届くことはなく、赤い光のみが届くことになります。
朝焼け夕焼けは、地球の大気分子あってゆえの産物です。地球に生まれてよかった…!!
このレイリー散乱という現象は、100年以上前にイギリスの物理学者ジョン・ウィリアム・ストラット(レイリー卿)によって発見されました。気体に関する研究で画期的な業績を残しており、1904年にノーベル物理学賞を受賞しております。ノーベル賞が始まったのは1901年なので、黎明期の受賞です。歴史の重みを感じます。
あ、日の出。話を戻すスピードが超絶早いマンです。
そう思うと、朝焼けにも歴史の重みを感じます。
100年前の科学者は、この光景を見て疑問を感じ、ウンウン唸ってたんでしょうね…
ちなみに、朝焼けを拝みながら既に山頂に着いてます。
ご来光にも間に合いました!
山頂には、立派な祠があります。
既に人もいっぱいです。
山頂でまずやりたいのは、パノラマ写真。
南を向いて、時計回りに360°撮ってみました。
そろそろパノラマ撮影機能欲しい…
薬師岳山頂から北側を見る。
剱岳。ギザギザしとる。
南東側には、槍ヶ岳。
槍ヶ岳の真下のピークは、祖父岳かと思います。祖父岳手前のガラガラ地帯が、雲ノ平キャンプ場でしょう。暗くて少々分かりづらいですが。
槍ヶ岳の左に視線を移すと…何やら美しい台形が。
まさかの富士山です。
槍ヶ岳と富士山を同時に拝めるとか、贅沢すぎます。
テンションが上がったところで、そろそろ下るとします。
薬師岳の魅力は、展望のみにとどまりません。
稜線の東側は美しいカールがいくつもあります(金作谷カール、中央カール、南陵カール)。一つの山にカール三つとか、規模大きすぎワロタ状態です。
太陽が当たった赤っぽいカールは見ものです。
よい。
稜線右奥のピークは、北から見た黒部五郎岳でしょう。スプーンでえぐられたような形状を端から見たような角度です。マニアには分かるハズ。
一眼で撮ったVer.
色合いがより現実に近いです。
薬師岳山荘が見えてきました。
ガラガラした道を下ります。
右手には有峰湖。
今日の下山口でもあります。
まだまだ遠い…
手前には薬師岳山荘、奥には太郎平山荘です。
この二つの山荘間の所要時間、下りでは徒歩1時間40分。
山としては破格の近さです。
最後の最後までゴロゴロしてます。
一方で高山植物もしっかり群生。
チングルマはすっかりおなじみです。
山荘まであと少し。
山荘前のベンチでは、ワインかビールっぽい瓶とともに一服されている方がいます。朝5時55分!!この自由な感じがいいですね
薬師岳山荘入り口。
自体の崩し方に趣を感じます。
薬師岳の圏谷群。しげしげと見つめます。
ここからは、ガラガラ帯からはいまつ歩きになります。
薬師岳山荘よサヨウナラ。
富山側の山並みも美しいです。
穏やかな感じ。
さえぎるものがない道を、ひたすら下ります。
おや、看板が。
ここは、早朝最初にレストを取ったスポットです。
うーん、明るい状態で見ても、なんて書いてあるかわからん。
ちなみに、ここでちょうど日陰と日なたの境がありました。
このラインは、薬師岳山頂の方へじわじわと動いています。
地球の自転を体感できますね
太陽は山の陰から顔を出し、一気に気温が上がります。
左手を見れば、いつでも槍ヶ岳。
なんかさっきより尖ってない?
見る角度の問題でしょう。
めちゃんこのどかです。
木道の横には、ケルン。
このケルン、登山地図にも表記があり、数少ない現在地特定のポイントです。ちなみに行きは見逃しました。灯りがないと分かりません。
テン場付近は、ゴロゴロした岩場です。
繰り返しになりますが、早朝暗いと迷いやすいのでご注意ください。
そして、薬師峠キャンプ場へ。
まだ多くのテントが残っています。みなさん、薬師岳ピストンでしょう。
さて、片付け片付け…
忘れものしないようにね。
レインとか忘れないでね。
テン場を後にし、太郎平小屋へ向けて歩きます。
飛行機雲。明日は雨ですね。
太郎平小屋からは、折立へ向けて下りです。いよいよ最後の下りとなります。
富山へ向けて、下る下る…
振り返れば、太郎平小屋。
さらばだ
まだまだ先は長いなぁ…
徐々に離されていきます。
私は先を急ぐ者ではないのでじっくり行きます。
雰囲気が、万里の長城っぽいです。
山に沿ってうねうねしていればなんでもそれっぽくなるかもしれません。
この下りでは、色んなタイプの道が待ち構えています。
最終日、これまでに鍛えた歩きのテクニックを見せてやる!!
と凄んだのはいいものの、大抵何も考えずに歩いてるのでテクニックとか知りません
山陰から剱岳がひょっこり見えました。
よい。
最後のレストポイント、五光岩ベンチです。
エネルギー補給し、一気に下ります。
ぐんぐん近づく、富山県。
有峰湖も近いです。
そしてついに、折立の下山口に到着!!
終わった終わった。
いやー、本当にお疲れさま!!
ここから、富山市街へ向けて出ているバスに乗ります。
バスの出発まで1時間弱、お昼にうどんを食べて荷物の軽量化です。
魚肉ソーセージって日持ちして便利。
さて、肝心のバスですが、お盆ということもあって超満員です。乗車予約できるならすべきです。あるいは、太郎平小屋の時点でタクシーを呼ぶというのも手です。
当日予約なしで乗るとなると、少々危ういかもしれません。
さて、富山県の市街地へ出て、お昼ごはんの食べ直しです。
元祖ブラックラーメンをいただきます。
富山ライトレールで、帰路へ着きます。
ゴールキーパーは、素直に関東へ帰っていきました。
うさぎは、ローカル線を乗り継いで、私用のため長野県へ向かいました。
私は、山に残りました。
…残りました?
はい、実はわたくし、富山県の市街地には出ておりません。
ブラックラーメンも食べておりません。
折立からバスに乗った後、有峰口という停留所で途中下車しました。
有峰口という名前にピンときたあなたは、通ですね。
富山地方鉄道に乗るとどこにいけるか?
ズバリ、立山です。
別メンバーで、明日からの日程で、立山・剱岳に行かないかと誘われていました。
二つ返事でOKしました。縦走直後の立山なんて、体力とか予備日とか考えると、常識的には断ります。でもOKしました。立山・剱岳の魅力には勝てません。
…というわけで、有峰口停留所にてバスを下車。
うさぎとゴールキーパーに別れを告げます。
お付き合いいただきありがとう!!よい旅であった。
さて、降りたはいいけど、駅はどっちだ?案内が一切存在しません。先が思いやられる…
とりま次回に続きます。
一方、裏銀座・雲ノ平縦走パートは今回で終了です。毎日7-8時間のコースタイムを、重いテント・食材背負ってよく踏破したなと思います。辛いけど、それに見合う山ならではの解放感や爽快感があります。楽しいです。おススメです。テント泊。
…しかし、疲労感がそれなりにあるのも事実です。
そう考えると、ここから立山・剱岳縦走とか狂ってますね。でも、考える能力が根本的に欠けているために実現したというのも何かの縁でしょう。素敵な旅となることを期待します。超絶ポジティブマンです。
良い子はマネしちゃダメよ
メンバー
- うさぎ(17回目)
- ゴールキーパー(13回目)
- まゆげ(自分)
※(回数)は、通算で登った回数
全日程通しで1回とカウントします。
裏銀座・雲ノ平縦走3日目~雲ノ平
雲ノ平の特徴
- 緑が美しい
- 「日本最後の秘境」と形容される
- 庭園いっぱい
雲ノ平は、山ではありませんが、なだらかな丘です。
美しい緑が広がり、小屋とテン場と木道以外、人の手がほとんど入っていません。
下界から完全に隔絶された世界に、癒されます。
行動記録・ルート
- 2018/8/14 (Tue.)
雲ノ平キャンプ場(5:20) 0:20 スイス庭園(5:40/6:05) 0:20 雲ノ平キャンプ場(6:25/6:50) 0:25 雲ノ平山荘(7:15/7:45) 0:15 祖母岳分岐(8:00) 0:10 祖母岳(8:10/8:15) 0:10 祖母岳分岐(8:25) 0:30 アラスカ庭園(8:55/9:15) 1:45 薬師沢小屋(11:00/11:25) 0:50 レスト(12:15/12:30) 0:45 レスト(13:15/13:25) 0:35 太郎平小屋(14:00/14:20) 0:30 薬師峠キャンプ場(14:50)
合計歩程 6:35(コースタイム 7:15 短縮率90.8%)
出典:山と高原地図 36「剱・立山 北アルプス」,昭文社,2013.
赤:ルート
キャンプ場からアラスカ庭園までは、ゆるゆるとした木道歩きです。
薬師沢近傍は典型的なV字谷で、岩々&木の根っこたくさん&ぬるぬる(降雨時)の下りが延々と続きます。つらめ
薬師沢から太郎平へは再び登り返しですが、雲ノ平からの下りほど急ではなく、沢沿いを涼しく登れます。
登山報告
はじめまして、まゆげ(仮称)です。
前日は結構雨が降りました。苦労して雲ノ平に着いたものの、まだ魅力をほとんど感じていません。
朝方(2時半頃)、ふと目が覚めました。
6時間前は結構ガスっていたなーと思いながら、テントから外に出て様子を見てみます。
うぉぉぉぉぉぉぉ!!
見事な晴れです。
満天の星空。
かつ、満点の星空。
テンション爆上がりです。
そのテンションは沈めつつ、一旦寝ます。
そして朝4時20分。
朝ごはんです。
前日は行動時間が長く、お昼抜きになってしまったので、そのとき余ったうどんを調理します。
いい天気・いい朝ごはんで文句なし。
雲ノ平散策のためのコンディション調整は万全です。
ほかのテント様もほとんど起床しています。
闇に浮かぶテント群。
美しい。
のんびりと出発準備を進め、徐々に明るくなってきました。
だんだんと、雲ノ平の形状が明らかになってきます。
奥に延びる道を進んでいくと、登山道(木道)へ合流します。
ふと左を見てみると…
なんかイケメンな山がいる。
雲ノ平の南方です。果たしてその名は?
そして、テン場にはチングルマの実がたくさんです。
季節が合えば、花に囲まれたテント生活が送れそう。
からの、テン場併設のトイレ。
見た目は公園にあるような公衆トイレ風ですが、中身はしっかりとした山小屋風の古典式トイレでした。
ルートへ至る道から、テン場を振り返る。
テン場のバックにそびえるは、祖父岳です。
昔はテン場からの直登ルートがあったみたいですが、いまは閉鎖。
前置きが大変長くなりました。
まずは雲ノ平目玉の景勝地、スイス庭園へ向かいます。
木道はお花畑に囲まれています。
登山道との合流地点。
右奥に、とがった何かが見えますねー
黒部五郎岳の肩から見えるそのピークは、これまた百名山の笠ヶ岳です。
登山道から、スイス庭園へ向けて分岐を折れます。
昨日登りましたが、展望はゼロでした。
晴れていれば、雲ノ平が一望できることが期待できますね!
そして間もなく、スイス庭園に到着。ここで木道は行き止まりです。
さて、素晴らしい展望です。
刮目せよ!!
…うーん、写真だと感動がいまいち伝わらない気がします。
太陽が水晶岳に隠れていて、谷が暗く映ってしまいます。
ということで、少々明るさを調整。
ちょっとは谷の雰囲気がお分かりになるでしょうか。
パノラマ風写真。
修正しまくってます。
ときは朝6時。
誰もいないのをいいことに、うさぎ(仮称)ははしゃぎまくります。
いやー連れてきてよかった、と保護者のような雰囲気の我々
と言いつつも、心のなかではぴょんぴょん飛び跳ねてます。
さて、お腹いっぱいになったので、キャンプ場目指して戻ります。
あ、池。
もう見る物すべてに見とれてしまう覚醒状態に入りました。
あ、日の出。
まだまだ一日は始まったばかりです。
このお得感。
見渡す限りの晴れ、晴れ、晴れ。
左奥には立派な黒部五郎岳。おや、右奥には…
で、でた。
はるか遠くの雲ノ平山荘。
ロールケーキのようなおしゃれな外観です。
そして、相変わらず花(実)がきれい
笠ヶ岳と私。
お花畑に不法侵入しているような絵面ですが、ちゃんと木道の上です。
再びテン場に戻ってきました。
すでに多くのテントが撤収しています。
我々も撤収し、テン場を後にします。
よいテン場であった。
さて、まずは雲ノ平山荘へ向かい、土産物を漁ることにします。
なんかザックがすごいことになってます。
しかし、この素晴らしき太陽光を洗濯に利用しないわけにはいきません。
てくてくてく…
テン場から山荘まで20分程度ありますが、快適なお散歩です。
昨日の雨天時は怖かった一本橋。
そして雲ノ平山荘。
やぁ、また来たよ
山荘前からは、素晴らしい景色が広がります。
歩いてきた木道。
祖父岳。実はテン場も見えます。
では、山荘の中に失礼します。
窓からの眺めとしては最上級です。
お、バッジ。
お、ビール。
そして、お目当てのシャツを購入。
多分ここでしか買えないでしょう。限定モノです。
もったいなくて着られません
薬師沢の方へ向かいます。
通は、「高天原」という文字を見るとテンション上がるかもしれません。
高天原=超秘境です。
個人的には、秘境度合いでは雲ノ平以上だと思ってます。いつか行きたい
山荘はやや高台に建っています。ルートに戻るため、下ります。
奥深いなぁ
山荘側を振り返る。
しばらく歩くと、祖母岳(ばあだけ)への分岐。
迷わず空身でアタック。
山荘も、バックの水晶岳も映えます。
天に向かって伸びる木道。
よい雰囲気。
祖母岳には分岐から10分程度であっという間に着きます。
雲ノ平の中にあって貴重な高台スポットです。
山荘と水晶岳。
雲ノ平キャンプ場のテン場。
まだテントがちらほらありますね。
祖母岳の展望に満足し、下ります。
途中、通りすがりのおじさまに、写真を撮っていただきました。
数少ない(笑)スリーショットです。
男三人だとこんなもんでしょう
さて、分岐に戻って荷物を回収し、薬師沢へ向けて本格的に歩き出しです。
そして恐ろしいことに気づきました。
既に3時間ほど動いてますが、直線距離にしてまだ全行程の8分の1くらいです。
冷静に考えると絶望です(計画通りではあります)
気合い入れて歩き出します。
…とは言っても、しばらくは楽しい庭園歩きです。
若干出てきた雲が気になります。
雲に隠れているのは、もしや薬師岳?
そのどっしりした姿を見せてほしいなぁ
奥日本庭園の標識。
どこからどこまでが奥日本庭園なのでしょうか?
木道がひたすら続きます。
からの、アラスカ庭園。
奥日本庭園とどう違うんだ?
そんなこたぁどうでもいいんです、美しければ
あっさりみかんとあっさり白桃を発動します。
私の個装(おごり)です。
200円もしたんだぞ、ちゃんと味わえよ
ザックの底に埋まっていたので、荷物を全部出して発掘しました。
そして再度パッキング、薬師沢へ向けて下りがはじまります。
そういえば、昨日雨が降ったこともあって、木道が若干滑るなぁ。
滑る木道上では、スリルある山歩きを楽しめます。
ただし、実際に滑って転んでみると、ガチで痛いのでお勧めしません
数分後には余裕のポージング
でもまだちょっと痛い…
ここにきて、ゴールキーパー(仮称)がスピードアップ。
ぬかるむ足元のなか、忍者のように軽快に下っていきます。
引き離された我々は、マイペースで下ります。
そこそこの急坂です。
ここを登るとなると、辛いなぁ…
途中で、大学生らしき3名グループが登ってきました。
全力で絶叫レベルの挨拶をしてくれました。
確かにこの登りは、生半可な気合いじゃ登れませんね、ガンバ
それから、相当歩きました。
ようやく沢が見えてきました。V字谷の折り返しまで、あと少しです。
そして数メートル級の梯子。
マンネリの下りにいいスパイスです。
そして沢に到着!黒部川です。
薬師沢は、これから向かう太郎平方面からこの黒部川へ流れ込んでくる支流になります。
この先は、奥ノ廊下、上ノ廊下、下ノ廊下という険しい黒部峡谷を経て、黒部ダムへ至ります。危険ですが人気の沢登りルートもあります。
あれ、雨が降ってきた。
仕方ない、レインを着よう。
…レインがない
はい、絶望。
多分、アラスカ庭園に置いてきました。
あっさりみかんとあっさり白桃を出すときにザックから取り出して、パッキングするのを忘れていたみたいです。
200円の個装と引き換えに、34000円のレインを失うという大打撃。
いや、この際お金の問題じゃなくて
まだ1日半行程が残っているのに、雨が降ったらどうするんだ!!
まさにいま降ってます。もう成すすべありません。雨に打たれるのみ
あぁ、大学2年時から愛用してきたレイン…
昨日、雲ノ平で干したのが最後の想い出です。
一緒にいるのが当たり前だと思っていた。ごめんな
せめて、雲ノ平で幸せな余生を過ごしておくれ
そして、雲ノ平側にとっても、衣類を放置されるという迷惑行為に当たりますね。
土下座します、すみません
さて、そこそこ落ち込んだところで、沢の左側の梯子を上って、名物の吊り橋を渡ります。
両側の手すりをしっかりつかめば、サクサクのサクですね。
しばらくの雨。濡れます。
しかし幸いなことに、雨が次第に弱まってきました。
薬師岳方面も晴れ間がちらりほらり
薬師沢に沿って緩やかに登ります。
ときには沢渡り。
ときには木道。
ときにはトリカブト。
アコニチンという猛毒成分を有しています。
触らぬ神に祟りなし
何回かの沢渡りを経て…
展望が開けてきました。
左手に見えるは、太郎山かな?
右手、遠方にはテン場らしきものが見えます。
本日のゴールの薬師峠キャンプ場です。
現代の光学技術ってすごい。
天に向かって伸びる木道、再び。
今日はほとんど木道だなー
ゴールキーパーがややガス欠気味。
そういえば、昨日もそうですが、まともにお昼ごはん食べてませんでした。
休み休み進みます。
頑張れー、小屋が見えてきたよ
人がいっぱい。
太郎平小屋は富山側の北アルプス拠点です。
長野県側の上高地的な位置づけかと勝手に思ってます。
ふぅ、着いた。
いい雰囲気の小屋ですね。
本日のテン場は、薬師峠キャンプ場です。
太郎平小屋の目と鼻の先にあります(とは言ってもコースタイム20分)が、受付は小屋ではなく、キャンプ場併設の出張所でできるとのことです。
さて、もうひと頑張りです。
景色は悪くないですが、天気が不穏な感じです。
歩くこと30分弱、テン場が見えてきました。
サイト、水、トイレいずれも充実しているテン場です。
実際、快適でした。
さて、本日の写真はここでオシマイです。
テン場到着後すぐに、雷雨がやってきました。
写真を撮る余裕もなく、設営を済ませ、10時間ぶりぐらいのごはんの準備。
おつかれさま
今日の行動時間は9時間30分、頑張ったなぁー
そのうち歩いた時間は、6時間35分。
あれ、お昼ごはん抜きなので、行動時間の3分の1は休憩・寄り道ってことですね。
少々休みすぎな気がしなくもありませんが…
しかし、休み・寄り道のない登山なんて登山じゃありません。
我々は我々の道を突き進みます。
果たして私は何を言ってるのでしょう
メンバー
- うさぎ(17回目)
- ゴールキーパー(13回目)
- まゆげ(自分)
※(回数)は、通算で登った回数
全日程通しで1回とカウントします。
裏銀座・雲ノ平縦走2日目~水晶岳(日本百名山)
水晶岳の特徴
- 日本百名山
- 登ってみると思いのほか岩々している
- 別名「黒岳」
裏銀座は、静かな雰囲気が通に人気の縦走ルートであり、今回のメインテーマです。
本日のゴールの雲ノ平は「日本最後の秘境」と形容されるほど、美しい自然が広がります。が、本日は天気にあまり恵まれなかったため、晴天となった翌日の記事で触れたいと思います。
行動記録・ルート
- 2018/8/13 (Mon.)
烏帽子小屋(4:40) 0:25 レスト(5:05/5:10) 0:25 レスト(5:35/5:40) 0:25 お花畑分岐(6:05) 0:25 レスト(6:30/6:40) 0:35 野口五郎小屋(8:00/8:10) 1:00 レスト(9:10/9:25) 0:55 レスト(10:20/10:30) 0:25 水晶小屋(10:55/11:05) 0:30 水晶岳(11:35/11:40) 0:30 水晶小屋(12:10/12:25) 0:40 岩苔乗越(13:05/13:15) 0:40 祖父岳(13:55/14:02) 1:03 雲ノ平キャンプ場(15:05)
合計歩程 7:58(コースタイム 9:15 短縮率86.1%)
おまけ:キャンプ場のテントサイト受付のため、往復+50分
雲ノ平キャンプ場 0:25 雲ノ平山荘 0:25 雲ノ平キャンプ場
出典:山と高原地図 36「剱・立山 北アルプス」,昭文社,2013.
赤:ルート
裏銀座縦走路は多様な顔を有しており、烏帽子小屋ー野口五郎岳は穏やかである一方、水晶小屋付近は岩々しています。来る者を飽きさせません。
登山報告
はじめまして、まゆげ(仮称)です。
目覚めると、なんか天気が微妙です。
モヤァ
ガスってます。
山の天気は変わりやすいのて、好転することに期待して登り始めます。
ガシガシと高度を稼いでいくと、雲のすき間から山々がちらりほらり。
うん、この瞬間がたまらない。
前方には、三ツ岳。これから通過する予定です。
見とれる気持ちも分かります。
着々と三ツ岳に近づいていきます。
うーん、しかし…
またガスってきました。
もう目の前以外何も見えない。
雷鳥さんもご機嫌ななめです。
そして、肝心の三ツ岳のピークは盛大に見逃しました。
きっと天気のせいでしょう。
一方で、こんな分岐を発見。
お花畑or稜線コース。
これは登山地図における三ツ岳ピーク付近の分岐かと思われます。
ガスっているので、迷わずお花畑コースへ。
その名に恥じぬ、お花畑っぷりです。
お名前は…
花独活(はなうど)かな?
自信なし
だんだんと岩々してきました。
岩の上をホップステップで進みます。
さすが裏銀座、すれ違う人はほとんどいません(まだ早朝というのもあるでしょう)
しばらくすると、謎の100メートルの文字。
標識等は一切ありません。
地図を読み込んでいる登山者なら、意味が分かるはずです。
これは野口五郎小屋までの残りの距離です。
ただ、ガスっていて小屋はまだ見えません…
行く先には、「水晶・竹村」、上ってきた方向が「烏」(烏帽子)。
なんやかんやで野口五郎小屋に着きました。
お手洗い休憩ののち、再び稜線歩きです。
このタイミングでそこそこ雨が降ってきました。
稜線から、野口五郎小屋を振り返る。
稜線に対して、東側に小屋が取り付いています。
西側からの風を避けるように作られているわけですね。
ナルホド
三百名山に選ばれている、標高2924メートルのしっかりとした山です。
しかし、そこそこの雨天・展望ゼロということもあり、同行者のうさぎ(仮称)とゴールキーパー(仮称)は記念撮影をするそぶりすら見せません。
野口の標識。
もはやただの苗字。
ちなみに野口五郎岳の「野口」は、地元の集落の名前らしいです。
「五郎」は、岩がゴロゴロしている様を示す「ゴーロ」から。
黒部五郎岳(北アルプスの百名山)からとることも検討したそうですが、標高が高いという理由でこちらを選んだみたいです。
あえて百名山ではない野口五郎岳を選ぶとは、こだわりを感じますね。
以上、Wikipediaから引っ張ってきた情報でした。
野口五郎岳を越えると、天気はやや好転。
ここで、竹村新道の分岐です。
竹村新道は、登り・下りともにきつい健脚者向けのルートです。
下っていくと、湯俣へたどり着きます。
健脚者向きではあるものの、裏銀座ルートの貴重なエスケープルートであるように感じます。
あ、雪田。
太陽がガンガンにあたっても溶けないって、ちょっと理由が気になりますね。
水晶小屋に近づくにつれ、だんだんと岩がとげとげしてきました。
ゴロゴロしてます。
さらにすすむと、ガラガラしてきます。
さっきから擬音が多い
そして植生もまばらに。と同時に急登です。
登り始めの裏銀座コースとは似ても似つかぬ様相です。
急登を登りきると、突如小屋が現れます。
水晶小屋です。このあたりは非常に強い風が吹きます。
テントは危険なため、幕営禁止。
水晶小屋は、風を避けるようにひっそりと建てられており、最大収容人数は30名と比較的コンパクトな小屋です。
さて、結構な雨風ですが、水晶岳目指して往復ピストンです。
ほぼ空身なので、羽が生えたような気分です。
なだらかな道の雰囲気が、北アルプスの双六岳にちょっと似ています。
と思ったら、本格的なはしご。
思いのほか全体的に岩々してました。
そして水晶岳に到着!!
もちろん展望はゼロ。
いいんです、知ってました
水晶岳の先には、赤牛岳と読売新道。
こちらは、長い長い稜線から黒部川・黒部湖へ至る健脚者ルートです。
水晶岳から次の小屋まで、コースタイムで8時間20分。
エスケープルートがないため、挑む際は万全を期す必要があります。
サクッと水晶小屋に戻ってきました。
展望はありませんでしたが、荷物から解放されるというちょうどよい休憩になりました。
さて、重い荷物を抱えて雲ノ平へ。
水晶小屋からしばらく行くと、分岐がたくさんあります。
岩苔乗越もその一つ。
東北地方の駅で例えるならば、郡山駅のような規模です。
上にも下にも、右にも左にも行けます。
レアな名前がたくさんあります。
こういう道標は見ているだけで楽しい。
あ、雪田。
もはや景色が見えないので、足元にあるものでリアクションするしかありません。
しかしながら、雲ノ平に近づいてくると、足元が華やかになってきました。
チングルマの実っぽいものがお迎えしてくれました。
さて、雲ノ平へ行くためには、祖父岳というピークを一つ越えなければなりません。
ゆるゆると高度を稼いでいきます。
そして祖父岳。
「じいだけ」です。
「そふだけ」ではないそうです。
山頂はケルンいっぱい。
確かになだらかな山容で、方向感覚が狂います。
祖父岳からの下りも、ゴーロです。
…からの木道。
いよいよ雲ノ平っぽい。
一か所、木道がシーソーのようになっているところがあり、うさぎが吹っ飛びました。
みなさま、足元にはお気を付けくださいね
しばらくすると、こんな看板が。
昔は、ここを左へ折れて、キャンプ場の上に直接出ることができたみたいです。
現在は、植生保護のため、迂回路を利用します。
そもそも、そんな直行ルートがあるなんて知りませんでした。
キャンプ場まであと少しだ!!…と思ったのですが、以外とここからが長かった気がします。人間、じらされると長く感じるものなのかもしれません。
ま、着いてしまえば勝ちです。
着いた着いた!!わーいわーい
ときは15時。
そこそこサイトは埋まっています。
全体的にゴツゴツ&水たまりが多く、快適な場所を探すのに苦労しました。
さて、雲ノ平山荘でテントサイトの受付をしなければなりません。
よっしゃ、行ってくるよ。
テント設営は二人に任せ、ひとり山荘へ歩き出します。
しかし、歩けども歩けども山荘には着きません。
うーん、遠いなぁ
しかも、どしゃ降りになってきました。
テント設営組も今頃大変なことになっているんだろうなぁ…
途中、雨天時は特に怖い平均台ポイントがありました。
あ、山荘が近い!!
やっと着いた。
歩くこと25分。
キャンプ場から山荘受付まで片道25分という、なかなかハードなコースタイム設定です。
おそらく植生保護の観点から、ここに小屋を建てたのでしょう。
文句は言えませぬ
一方で、水場はキャンプ場にしかありません。
山荘宿泊者は、水を汲むためにキャンプ場まで片道25分歩かなければなりません。
うーん、お互い大変ね。
ちなみにキャンプ場には水場が二か所あって、一方は涸れていると山荘の方に言われました。
キャンプ場に戻ってきて確認すると、確かに涸れてました。
さらっと戻ってきてますが、当然また25分歩いています。
雨はいつの間にか弱まっています。
おっ、われらのテントも立っています。
設営ご苦労でした、二人とも。
どしゃ降りを浴びた形跡がしっかり残っていました。
しばらくすると、ややガスが晴れてきました。
うん、いい感じ
とりあえず雨が止んだので、今のうちにお洗濯タイム。
臭いよ臭いよ、飛んでいけ
そして夕刻、雨はすっかり上がりました。
あとはガスが晴れてくれれば万事OK。
明日に期待ですね。
さて、縦走計画もこれで折り返しです。
本日は雨の時間帯が多く、最高のコンディションとは言えませんでしたが、天気が大崩れしなかったのは幸いでした。
裏銀座の魅力をひしひしと感じることができ、感無量です。
また、登山口からこの雲ノ平キャンプ場に来るには、どう頑張っても2日ほどはかかります。この秘境感がすでにたまりません。もはや完全に下界と切り離されており、すべてから解放されたスーパー自由人に変身できます。
…と思いながら下界で記事を書いている、今日のこの頃
メンバー
- うさぎ(17回目)
- ゴールキーパー(13回目)
- まゆげ(自分)
※(回数)は、通算で登った回数
全日程通しで1回とカウントします。